LTRビザの保有者は、タイに最大10年間(有効期間5年、最長5年延長可能)居住することが可能。また、出入国の際、空港ではファストトラックを利用可能で、90日レポート(注1)や出国時の再入国許可の取得が不要となるほか、高度専門職は所得税が17%に減税されるメリットもある。

LTRビザの対象となる外国人は以下の4つのカテゴリーに分類され、それぞれ以下の条件を満たす必要がある。

1.富裕層

  • 純資産額:100万ドル以上
  • 個人所得(ビザ申請前の直近2年間、以下同):年間8万ドル以上
  • タイの国債、企業・公社、ベンチャーキャピタル、不動産への投資額が50万ドル以上

2.裕福な年金受給者

  • 50歳以上で定期的な年金収入あり
  • 個人所得:年間8万ドル以上。または年間4万ドル以上8万ドル未満で、タイの国債、企業・公社、ベンチャーキャピタル、不動産投資額が25万ドル以上

3.タイで働くプロフェッショナル(専門家)

  • 個人所得:年間8万ドル以上。または年間4万ドル以上8万ドル未満で、修士号以上の学位取得者、知的財産の所有者、シリーズA資金(注2)の調達者のいずれかに該当
  • 雇用主の場合:出身国で証券取引所に上場している公開会社(または創業3年以上の会社)かつ、申請日までの直近3年間の売上高の合計が1億5,000万ドル以上
  • 申請日までの直近10年間に、現在の雇用に関連する分野での実務経験が5年以上

4.高度専門職

  • 個人所得:年間8万ドル以上。または4万ドル以上8万ドル未満で、科学技術分野の修士号以上の学位、またはタイでの職務に関連して高度な専門知識を有する者
  • タイのターゲット産業(注3)に従事、またはタイ政府機関、タイ国内の高等教育機関、研究機関、専門教育機関のいずれかに勤務(ただし、タイ政府機関、タイ国営組織に勤務する場合は所得条件なし)

1~4のいずれも、5万ドル以上の健康保険、またはタイ国内での入院・治療費を保証する有効な社会保障、または10万ドル以上の銀行預金を有している必要がある。なお、扶養家族は、20歳までの子供を含む最大4人まで認められる。

9月1日以降、LTRビザの取得希望者はオンラインで申請できる。ビザ取得の許可が出た者は、各国にあるタイ大使館・領事館、またはタイ国内の移民局でLTRビザを取得できる。

https://www.thaievisa.go.th/ltr-visa

カテゴリー: 海外移住